⚪︎名前の呼び方 ページ31
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目黒side
少しずつ、Aくんとそのほかメンバーとの距離が目に見えて縮んできている気がする。
いや、気がする、じゃなくて、元々の岩本くんと翔太くんは置いておくにしても、
一緒に出かけたらしいふっかさんと敬語まで取っ払ったラウールは完全に縮まってる。
Aくんからの呼び方だって、ラウールはラウになったし、
俺は目黒くんなのに、康二くんは何故か最初っから康二くんだったし。
俺だけ、苗字で目黒くん。蓮の方が文字数少ないのに。
康二くんも向井くんも文字数一緒なのに。
「次、目黒くんだって。」
目「‥‥あ、うん。ありがと。」
外からAくんが戻ってきて、次は俺だ、という声がかかる。
岩「‥‥ねぇ！」
深「いった！」
「‥‥くふw、」
岩「もぉ‥‥やめて？？」
深「二次被害なんですけど〜。」
岩本くんにイタズラをしかけたらしく、
岩本くんの声と、Aくんの小さい笑い声と、
どうやら巻き込まれたらしいふっかさんの声が聞こえた。
目「‥‥距離置かれてんのかな。」
‥‥年齢は、近い方だって思ってるんだけど。
いや、そりゃ、年齢近いからって仲良くなりやすい訳でもない、っていうのは分かるけど。
渡「そんなことないと思うけど。」
目「っくりした‥‥。」
渡「驚きすぎな？」
目「‥‥そんなことない、ようには思えません。」
渡「俺と照はまぁ別にするけどさ。ラウール見てなかった？
あいつ、めっちゃグイグイ行ってたじゃん。」
目「‥‥けど、ふっかさんは、Aくんから誘ったって、」
渡「あー‥‥それは、タイミング？ちょうど俺らが話の槍玉にあげてたから。
もういっそ、刷り込みしようと思って。ちなみに今はダテのこと刷り込んでる。
阿部もなんか自分のことなんとか刷り込もうとしてるし。」
目「‥‥刷り込み‥‥。」
渡「ふっかのことで、刷り込み大成功しちゃったからさ。」
まぁ、だから、俺がAくんに距離を置かれている訳ではなく、
本来Aくんは、そのくらいを保つ‥‥らしい。
渡「むしろ、あんまり寄ったら拒否られるぞ、多分。」
‥‥とのこと。
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作者名：姫色 | 作成日時：2024年4月13日 17時
