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聡side
なんも考えれなくて、健人くんの前に立たされたけど、嘘つかれた。こんな大事なことなのに健人くんに嘘つかれてたってそればっかり頭の中巡ってた。
それで、一回言っちゃったら後はもう出てきちゃって、多分思ってもないことまで勢いに任せて言っちゃってた。健人くんから逃げたくて、必死で何回も健人くんの腕ひねったりつねったり、叩いたりしたけど絶対離してくれなくて。
そしたらなんか疲れちゃって一気に力が抜けて、気づいたら健人くんの膝の上にいた。バレちゃった…親の話でいじめられたこと。お母さんに手紙書く?って言われた時は本気で、泣いてたのにびっくりしたけど。
そんな勇気ない…でもね、健人くんと風磨くんが助けてくれながらゆっくり聞いてくれた。
「辛かったなぁ。ごめんな。気づかなくて。こないだ夜外出た時、もっと話聞けばよかったな。ごめんな」
「ひぐっ…言えなかったっ…」
「ごめんなぁ。明日は学校休みな?ね。余計なことさせて」
「ごめっなさっい…ひっ!よけーなっ…ことっじゃっない!」
「うん。助けさせて」
「ん〜」
健人くんにずっと抱っこしててもらえて、もうほんと…よかった。嫌われてない。
それからね、聡はどうしたい?って優しく聞いてもらって、話した。そしたらわかったって。夜ご飯も3人で部屋で食べて、2人にいっぱい甘やかしてもらった。
それでね、翌朝、健人くんが休みなさいって。制服持ってかれて行けないようにされた。まぁ、もう行きたくなかったけど。健人くんに話しちゃったら、あんなに疑って意地張ってたのが馬鹿みたいに素直になれた。
風磨くんがずっと家にいてくれて、一緒にリビングでゴロゴロしてた。なんかもうホッとしちゃった
「聡〜」
「なにぃ」
「笑えなくてもいい。泣いてても怒っててもいい。生きててくれ」
急に風磨くんに真面目な声で言われてぎゅーって抱きしめられた。
「ん。ごめんなさい」
「兄貴にお尻たっぷり痛くされろ」
「えぇぇ…それはやだ」
「ま、どうなるかは兄貴次第だな。俺ならヘアブラシだな〜」
「え?!やだぁ!助けてぇ」
「そんだけのことしてるんだぞ。最初から誰かに相談すればよかったんだ」
「ん…」
「難しいよな。話したくない時だってあるもんな。だから俺との約束。内容は話したくないけど、どうしても辛い思いしてるって時は、俺にこのスタンプ送って?」
「え…?」
「その時は絶対無理に聞き出さない。ただ2人でちょっと遠出しよ?」
「ありがと」
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おもち - お返事ありがとうございます。リクエスト受け付けてくださってありがとうございます。また、いつでも良いので楽しみになっています。質問の答えもありがとうございます。また兄弟とは違うアイドルの5人の関係性のお話もいつの間にか夢中になって読んでしまいました。 (2022年7月31日 22時) (レス) id: 836469eff3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - おもちさん» リクありがとうございます!書いてみますね!リアル設定で書いているもう一つのお話はリクいただいたり、書きたいなぁとなれば更新します。どちらも読んでいただけて嬉しいです! (2022年7月30日 13時) (レス) id: d712c140e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - きいこさん» コメントありがとうございます!頑張ります!! (2022年7月30日 13時) (レス) id: d712c140e9 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 具体的な怒られる内容は特に希望はないです(遊園地とか旅行の迷子とかお腹冷やして風邪とか学校の事とかなんでも)間違ってたら申し訳ないのですがもう一つのお話も好きなのですが、あちらはお話は更新(リクエスト)はされないのでしょうか?不躾な質問ですみません (2022年7月29日 23時) (レス) id: 836469eff3 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - いつの間にかお話の虜になり一気に読みました。軽い感じのお話でマリちゃんに対して幼稚園児並みに心配して過保護すぎて最終的に他の兄弟に呆れられてしまうみたいな、ちょっとほのぼのしたお話をもし、よければリクエストさせていただけたらと思います。 (2022年7月29日 23時) (レス) id: 836469eff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年7月17日 3時