5にん 22

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聡side

転校したいって言ったけど、いざする？って言われるとそれもまた勇気が出ない。学校嫌だけど…健人くんと一緒ならって思ったの。

それでね、次の日から健人くんと一緒に行った。足がすくんで教室入れない日もあったけど、ずっと待ってくれて、優しく優しくゆっくり付き合ってくれた。

「今日は1人で行ってみる」
「ほんと？怖くなったら帰ってきていいからね」
5回目くらい。1人で行ってみるって言うの。毎回失敗して怖くなって帰って健人くんに泣きついてたから。

「ただいま！！」
「おかえり聡」
行けたの！！普通に楽しかった！！学校行けた！！健人くんと風磨くんに2人ともいっぱい褒めて喜んでくれた。あ、しょーりもね。

広まった噂は健人くんがクラスのみんなの前で話してくれたらしい。一緒に居なかったから知らないけど、みんな謝ってくれた。健人くんよっぽど怖かったのか何も言われなくなったし。

「聡、話しよう」
「え？うん」
もうね、普通に学校行けるようになってしばらく経った頃、健人くんが改まった顔で言うから何だろーって。部屋呼ばれて行ったのね。そしたら風磨くんもいるし…

「なにぃ？」
「正座しなさい」
「え…」
怒られる？何もしてないけどっ…2人の圧が強くて渋々正座した。

「学校行けるようになってよかった。もっと早く気付いてやれなくてごめんな」
「ぁ…ぅん。すぐ言わなくてごめんなさい」
「そうだな。次からはもうちょっと早く言ってほしい。俺も相談してもらえるような人間になれるように頑張るから」

それだけ？怒られはしないかなぁ…
「お母さんに手紙はどうする？」
「っと…今はいい」
「あんまり親の話したりしなかったけど、いつでもしたい時はしていいよ。聡が赤ちゃんの頃の話とか聞いてるからさ」
「ぅん」

「ここまでいいね？ここからが本題。」
「ん？」
「あのさ、夜に屋上行こうとした時に自分のこと傷付けるようなことしたらめちゃくちゃ怒るって言ったの覚えてるよな？」
「っ、！！」

「お仕置きするよ。自分のことわざわざ切るな。」
「…もぉしないから」
「だめ。上も下も全部脱いで」
「へ…？なっで…ごめんなさいっ」

なんで？お尻出すだけならよくあるけどっ！
「早く全部脱いで。時間かけたくないから。ほら」
「やっだっ！お尻っではんせーできるからっ」
「そういうことじゃない。はぁ…風磨」

「聡、大丈夫だから脱いで。ほら。いくよ？」
「やっ！！いやだあ！」
風磨くんにほぼ無理矢理上脱がされたっ！

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