5にん 22

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聡side

耐えれなかった。勝利、体調悪い時にいつも言えなくて健人くんに叱られるのはよく見てたけど、あんなに何回も言おうとするのも、結局俺らが邪魔して言えなくて、最終的に甘えてるのも珍しくて。

部屋で考えちゃった…喧嘩してたけど、おかえりは言ってもらえなかったけどいつも帰ったらリビング出て来てくれてたし、ご飯だってちゃんといつも通り作ってくれてたし…俺、なんか…最低だ。

ほんっとに耐えれなくて、どうしても無理で勝利のとこ降りてみたら、冷えピタ貼られてるししんどそうだし、決心して、ゆっくり説明したら多分怒ってるけど、部屋行きなって…。

部屋戻ったら一気に涙がじわぁってきちゃって枕に伏せてた。
「ほら。寝るよ？明日寝坊したら怒られるぞ」
風磨くんが背中撫でてくれて、寝るまでそばにいてくれたけどね。

「聡〜！起きなさい！」
「んっ…おはよぉ」
「おはよ。朝ごはん食べたら和室行きなさい」
「ぁ、うん」

怒られる…よね。ノロノロ食べてたらマリも起きて来て同じこと言われてびっくりしてる。マリは完全に巻き込み事故なんだけど。食べ終わっちゃって和室行ったら勝利が健人くんにお粥食べさせてもらってた。

「ぁ…おはよ」
「うわっ！自分で食べるから！」
「あ〜かわいかったのに。聡、その隅で正座」
「ん」

よかった…しょーり元気そう。バクバク食べてるもん。マリが風磨くんに連れられて和室きて俺の横に正座させられた。
「まず勝利、聡、仲直りしな？」
「ぅん…しょーり…ごめん」
「いやっ俺も、ごめん」

「よし。そしたら昨日のことね。喧嘩しててもいいけど、体調悪い子が言おうとしてるの邪魔するのはダメ」
「はぃ」
「あっそのことなの〜ごめんなさーい」
マリが軽すぎて和室の空気が緩んだ気がした。

「はぁ、お仕置きするよ。聡は俺。マリは風磨。それぞれ前立ちなさい」
え…しょーりの前で？嫌だ…けどっ…

「俺部屋行くね〜終わったら教えてー」
「そ？じゃあ大人しくしてなよ？病み上がりなんだから」
「うん」
勝利がパタパタ走って2階行っちゃって、そしたらほんとに始まっちゃう。健人くんの前に覚悟して立った。

「聡、体に関することは厳しくする。それとお前、喧嘩してる間も勝利のご飯食べてたでしょ？ちゃんと頂きますとか言ってたか？」
「っ…ごめんなさい」
「それもダメ。勝利が作ってくれてるのは当たり前じゃない。頂きますとご馳走様は言いなさい」

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