5にん 22

マリ ページ38

健人side

今日の夜ご飯はね〜ハンバーグだよ。先にタネだけ形作っとく。
「マリ、こら。あっちいってなさい」
「え〜お手伝いするぅ」
さっきからキッチンの中ウロチョロしまくってるマリに声かけたらやりたそうにお肉触ろうとする。

「じゃあ手洗ってからね」
「はぁい！」
野菜切ってたら手洗って来たから、お肉混ぜてもらおっかな
「ボウルの中のお肉と野菜混ぜてくれる？」
「うん！！」

スプーン渡したら一生懸命混ぜてて可愛い。マリも勝利みたいに料理上手くなるのかなぁ。今は1人でやらせるのは不安で絶対できないけど。

横から塩胡椒入れたりしてたんだけどさ？あれ？なんか少なくない？？こぼしたかなって周り見たけど何もないな。気のせいか。
「よーし。いいよ。じゃあ丸めよっか」
「ん！」

2人で5個作ったけどやっぱちょっと足りないかな。なんでだろ。いつも通りの分量だったのに。ま、マリのはちっさくしたし俺のもちっさめにしたらなんとかなったけどね。

「お手伝いしてくれてありがとね。今からお散歩行かない？」
「え！行くー！！」
勝利と聡はめんどくさがって行かないってさ。歩いた方が健康に良いのに…

マリに日焼け止め塗って帽子被せてっと！さ、行こ。
「健人くん見て〜」
「あ、バッタ？怖くない？」
「うん！へーき！！…うわぁ！」
「飛んでっちゃったねぇ」

ちょっと足伸ばしたら大きめの池があってね、ボート乗れるの。マリと2人だし乗せてあげよっかなって思って。行く道の原っぱでバッタ見つけてマリは喜んでるけど。

「ん…」
「ん？どしたの」
急に大人しくなって服の裾引っ張って来たから顔見たら、ちょっと顔色悪いかな。

「トイレっ」
「え〜池着くまでないよ。我慢できない？」
「できなぃ〜お腹痛い〜」
お腹痛いかぁ…冷えたかな。別にそんな涼しくない、てかむしろ暑いけど。

「上着これ着て」
「んっ…痛い〜」
すごい辛そうな顔でお腹押さえてるし、これは帰るか？でも帰るより池の方が近いからまずトイレかな。

「歩ける？後5分で着くけど我慢できそう？」
「ぁ…ん…」
お尻押さえて嫌な顔したし…マジ？漏らすのはやばいよ。もうマリの着替え持ち歩いてない。

「よいしょっ！一瞬我慢だよ。ほら。ここでしちゃいな」
カバンにあったビニール袋広げて森みたいになってる木陰にしゃがませて体で周りから見えないように隠したら、ほんと一瞬で出してる…そんなお腹壊すことあったかな

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