5にん 22

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勝利side

風磨くんに声かけられて歯磨いて上がろっかなって思って、階段行ったらすごい声と音がして、風磨くんが落ちて来たの。びっくりしすぎて、声も出ないしっ！！

そしたら救急車って言ってそのまま意識飛んだ？！返事してくれない！！
「風磨くん！！！！風磨くんってば！」
慌てて救急車呼んで、健人くんに電話。手が震えすぎてもう怖くて怖くて…

聡とマリは風磨くん！！って呼びながら号泣してて話になんないし
「健人くんっ！ふーまくんがっ！階段からっ落ちて！意識ない！！ねぇっどーしよぉ…」
「は？救急車は？呼んだ？」
「よんだっ！」
「そしたら勝利一緒に乗って、保険証とかいつものとこにあるから持って行って。すぐ行く。聡たちは？寝てる？」

「んーん！泣いてるっ」
「わかった。てかなんで落ちたかわかる？説明できそう？」
「たぶん！そーたちが！びっくりさせたから…」
「…わかった。なら2人は泣かしといていいから。風磨のこと頼むよ！」

頼まれてもどうしたら良いかわかんなくて、とにかく風磨くんって呼び続けてたら、インターホンが鳴って来てくれた。あっという間に救急車乗って、一緒に病院来たけど…

怖くてもうずっと涙が出るし、でも俺が頑張んなきゃだからっ…病院の人に聞かれることに答えたり、紙書いたりしてた。風磨くんはなんか部屋連れてかれて会えないし…

「勝利！！」
「！けっとくんっ」
健人くんが来てくれて、しがみついて泣いた。
「よしよし。よく頑張ったな。偉かったよ」
「こわかったぁ！ふーまくっおきなかったらどーしよぉっ」

「先生が大丈夫って言ってたよ。起きるまで居ていいって言ってたから、風磨んとこ行こっか」
抱っこしてもらって、背中撫でてもらって、もうほっとしすぎて怖かったしっ！

でも、風磨くん起きてくれて、2人で帰った。
「よかったな。勝利、ほんと頑張ったな。涙拭いて。ほら」
「ん〜！ひっく！」
「ただいま…うわぁ」

ぐちゃぐちゃのまんま家出て来たから、聡たちのこと放置してたし、多分泣き疲れたのか2人とも玄関でお腹出して寝てる…2人のせいで風磨くん大変なことになったんだから！

「ふんっ…上行こぉ」
「待って勝利。風邪ひいちゃうからちょっとマリベッド入れるわ。先部屋行ってて？後で行くから」
「2人が悪いんだもん。いいじゃんっほっとこーよ」
「勝利？きっちり叱るしお仕置きするけど風邪ひかれたら大変なのわかってるでしょ」

だって！甘いんだから健人くん！俺怒ってるからね！！

3→←聡・マリ

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