5にん 22

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健人side

心臓止まるかと思ったわ…階段から落ちるって。慌てて病院行ったら勝利が廊下で1人泣いてるしさ？先生に大丈夫って言われて俺も力抜けそうになったけど、勝利があまりにも泣くおかげで正気でいれた。

てか聡とマリはどうしようもないな。ほんと。家帰って2人をそれぞれ抱っこしてベッド入れて勝利の部屋行ったら、ベッドの上座って待ってた。

「勝利、寝よっか」
一緒に寝たよ。ずっと不安そうな顔してたから…てか、改めて考えるとほんと、聡たちは今回は絶対ダメだわ。しばらく放置かな。風磨がいないからフォロー役いないし。帰ってくるまでお尻は無しかな。

「んっ…おはよぉ」
「おはよ。朝ご飯作るから先降りるね」
「ぅん」
朝ご飯作ってたら、問題児達が先降りて来た。

「健人くんっ！ふーまくんは？！」
「ふーまくんは？！だいじょーぶなの？！」
「2人とも、風磨は大丈夫。しばらく入院だけどね。今回2人がしたことは危なすぎることだった。俺怒ってるよ」
「…！」
「ごめんなさぃ」

「風磨が退院するまで自分達で反省してなさい。抱っこもしないし甘やかしたりもしない。返事もしません。頭冷やしなさい。わかったね」
「ゃだぁ…ごめんなさい」
「ごめんなさいっ」
ま、あとは無視だな。俺、割と抑えてる方だよ？ほんとならしばき倒したいくらいだもん。

「勝利、弁当忘れんなよ。風磨のとこお見舞い行っても良いけど迷惑かけんなよ。あと、門限までに帰っといでよ。」
「ねぇっ…僕も行きたいー」
「俺も…」

チビ達がなんとか返事してもらおうとつきまとってくるけど、ほんっとに、むしろやめといて欲しいかな。だって、今なんか2人が失敗しようもんなら俺、とんでもなく怒鳴りつけたりしちゃうから。

「いってらっしゃい」
結局返事してもらえなくて涙目の2人と、2人に怒ってる勝利を送り出して俺も仕事。早く帰ろ。風磨、なんもないといいな。検査だらけだろうし。

帰ったら、勝利も聡もマリも誰も帰ってないんだけど…
prrrr
「もしもし？」
「あー…兄貴？勝利10時までここいるって聞かないんだけど…あと聡とマリを病室に入れないように威嚇してる」

「は…？だめ。帰らせて」
「絶対やだ！！」
勝利が怒鳴ってる。
「もう居座る気満々だから許してやって？お願いっ！俺入院中で寂しいしさ？勝利いてくれたら嬉しいし、ダメ？」

「はぁぁぁ…勝利に代わって」
「絶対帰んないからねっ！10時までいる！！」
「勝利、わかったから。10時にお迎え行くから」

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