❅·̩͙50 ページ10
食後のサービスで出してくれた
コーヒーを味わっていると
私の携帯が震えた。
電話の主は、総長で。
なんで私にかけるんだと思いつつその場で通話をタップする。
｢はーい、終わった？｣
深｢(ん、帰ってきても大丈夫だよお。てかおはよ)｣
｢おはよ笑 じゃー帰るね｣
あーい、と緩い声で切られた電話。
お腹減っただろうなあ4人。
｢終わったって｣
じゃあ帰るか、とそれぞれが立ち上がる。
席を立つ直前に渡辺がだてに向かって顔を寄せて耳打ちした。
だては渡辺とルーナを交互に見て、ため息を吐いたように見えた。
宮｢ルーナ、帰りは俺の後ろね。翔太ちょっと用事あんだって｣
｢ そうなの？ ｣
へー、割とあっさり受け入れるんだ。
翔太の言うことならって感じ？
ルーナがだての後ろに乗るなら私はどこに乗ればいいんだろ。
店を出ようと、だての後について行こうとしたら
後ろから腕が引かれる。
『ちょい待って』
そう言って会計の札をチラつかせる。
…なるほど私と半分こってか。
全然良いけど、ルーナの分を払わなければいけないのはやだな。
財布を出した渡辺の横に並んで財布を出す。
ところが、私に1円も出させることなく渡辺が全て払ってしまった。
｢…ん？私出さなくていいの？｣
『誰が女の子に7人分の会計出させんだよ笑』
｢だってそしたら何のために｣
お釣りを受け取った彼に押されて店を出る。
色とりどりのバイクはもう消えていた。
『…遊ぼって言ったじゃん、俺と』
ん、と青いヘルメットが渡された。
｢用事っていうのは？｣
『Aちゃんと遊ぶ用事』
何、それ。
また耳赤いし。
本気にしてなかったわけじゃないけど
早くてもあの子が帰ってからだと思ってた。
それを、出し抜いてまで。
心臓がキュンと揺れた。
｢こんな時間から空いてるとことかある？｣
『こんな時間って言うけどもう10時過ぎてるから笑』
｢…ガチ？｣
『寝すぎねふつーに』
早く、というように自分のバイクの後ろをポンポン叩く。
ヘルメットをつけて運転席に跨る彼の背中は
目黒やだてに比べたらやっぱり華奢だ。
なぜかだての背中のように思いきり回しきれない腕。
遠慮がちに脇腹を掴んだら、渡辺が跳ねた。
『…やったな？』
｢え、いやわざとじゃなくて｣
『絶対し返す』
思いがけない恨みを買ってしまった。
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カジャ(プロフ) - りんごさん» ご愛読ありがとうございます。なかなか進みませんね…精一杯の勇気を振り絞ってあれだったようです笑 楽しんでいただけているなら嬉しいです。 (5月2日 20時) (
レス) @page36 id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - お疲れ様です！くっつかへんのか〜ぃの前に、ハグだけか〜ぃ！って海のとこで叫びましたꉂ🤣ワクワクしながら待ってマス！ (5月2日 20時) (レス) @page41 id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - すれ違ったふたりが戻ってきて安心しましたーヽ(；▽；)ノ空気感、好きです♡ (4月29日 22時) (レス) @page36 id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - りんごさん» 大変申し訳ありません、ご指摘感謝致します。 (4月12日 18時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - カジャ様、ワクワクしながら拝見してます⋆♡もしかしてですが、45と48が抜けております。 (4月12日 13時) (レス) id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2024年4月11日 19時
